『LIFE SHIFTー100年時代の人生戦略』リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット
ワークシフトの著者、リンダ・グラットン氏と、
経済学の権威アンドリュー・スコット氏の共著「ライフシフト」読了。
「2007年に日本に生まれた子どもの50%は107歳まで生きることが予想される」と書かれてあり、長寿化の進行により100年ライフを過ごすことが現実的になってる今、私たちがどんな人生設計をすべきかを述べている一冊です。
これまでの私たちの人生は、
教育、仕事、引退後という3つのステージに分かれていましたが、
寿命100年時代では「マルチステージ化」すると述べられています。
選択肢を狭めずに幅広い針路を検討する「エクスプローラー(探検者)」
キャリアを外れ、自分で職を生み出す「インディペンデント・プロデューサー」
さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる「ポートフォリオ・ワーカー」
が登場すると説いています。
前提が変われば、それに対する準備や計画も変わってくるなと思いました。
生き方や働き方が多様化していく流れが始まっている中で、
ますます個人の主体性や内省が必要になってくると感じます。
自分のことやどんな未来を作りたいかが分からなければ、
行き当たりばったりの無計画な選択になり兼ねない。
しかも、寿命が延びることが当たり前になっていけば、職業人生も増える。
マルチステージな生き方が現実になれば、
ずっと仕事をしているという状況ではないにしろ、
働く期間は増える可能性が高い。
約400ページもある本書は読み応えもあり、
ここだけでは感想を綴るのが難しいですが、
お金に関する話も多く取り上げられていましたし、
個人的に金融リテラシーのレベルアップも視野に入れて
これからの人生を設計していきたいなと思いました。